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眠れる奴隷くん

ウシジマくんの楽園くん編ラストは、作者の前作THE ENDみたいだったけど、こういうの好きなんだろうな。

この漫画、初期は闇金利用→破滅というシンプルな展開で、読者に「こうはなりたくない」「こんなじゃなくてよかった」
と安全な場所から怖いもの見たさで悲惨な人生を覗き見させるような作品だった。


それが話を重ねるにつれ「こうはなりたくない」の軸に「老い」と「孤独」を持ってくるようになって、別の深みを持った。
「借金なんてするから馬鹿なんだ」という視点に対して「では道を外れず真面目にやっていればハッピーになれるのか?」
とでも問うように、不器用だったり、愚かだったり、家庭に問題があったり、居場所がなかったり…という人間の後ろ姿を見せる。
成功したように見える人間も、グータラ社長だとか、年いって下から見下されるオサレ皇帝だとか、それはそれで袋小路に見える。
闇金という選択がなくても悲惨な人生はありふれている。誰もが老いて「こうはなりたくない」から逃れられないのではないか。


ジョジョに眠れる奴隷の話があるけど、悲惨な人生がほぼ運命付けられた人間、スタンドも黄金の精神もない駄目人間はどうすればいいのか。
袋小路が待っているという結果は動かせなくても、その過程で「ずっと続けばいいのに」と思える瞬間があれば無意味ではないかもしれない。
「一瞬の輝きに一生を捧げても楽園には届かない」というG10くんの台詞もそういう視点で言ってるんだろうと思った。
何か道徳的な話になってしまった。でもノブさんとか田舎者をああやって派手に落とすところは全然道徳的じゃないね…。